コンプライアンス社内研修のネタ・内容の見つけ方とは?目的や効果的な実施時期は?

コンプライアンス社内研修のネタ・内容の見つけ方とは?目的や効果的な実施時期は?

コンプライアンス社内研修のネタ・内容の見つけ方とは?目的や効果的な実施時期は?

コンプライアンス意識を定着させるポイントが一冊に

社員の不正やミスなどに伴い、近年コンプライアンス研修の実施をする企業が増えてきています。必要だとわかっていても、その重要性に気づいていない企業や、気づいていても実施する研修内容がわからない、ネタが見つからず困っている企業は少なくありません。

そこで今回は、適切なコンプライアンス研修内容を考案する際のポイント、のネタの見つけ方について解説します。

目次[非表示]

  1. 1.コンプライアンスとは
  2. 2.コンプライアンス研修のネタの見つけ方
    1. 2.1.SNSや書籍から探す
    2. 2.2.同業他社の成功事例を参考にする
    3. 2.3.自身の体験から探す
    4. 2.4.省庁などのホームページから探す
      1. 2.4.1.厚生労働省
      2. 2.4.2.消費者庁
      3. 2.4.3.公正取引委員会
  3. 3.コンプライアンス研修におすすめのネタ
    1. 3.1.セクハラ・パワハラなどハラスメントに関するネタ
      1. 3.1.1.管理者向けの研修内容
      2. 3.1.2.一般社員向けの研修内容
    2. 3.2.SNSを含む情報リテラシーに関するネタ
    3. 3.3.著作権や商標権など権利に関するネタ
    4. 3.4.働き方改革に関するネタ
    5. 3.5.社内通報制度に関するネタ
  4. 4.コンプライアンス研修を効果的に行うタイミング
    1. 4.1.コンプライアンス違反が発生した時
    2. 4.2.同業他社でコンプライアンス違反が話題になっている時
    3. 4.3.社員の採用や昇格をした時
  5. 5.コンプライアンス研修におすすめのツール

コンプライアンスとは

コンプライアンスとは公正や倫理の確保を目的とする取り組みのこと。「法令遵守」と訳される場合も多いため、「法律を守ること」と理解している人もたくさんいるものの、その意味合いは少々異なるのです。

コンプライアンスは「社会から寄せられている信頼に応える組織のあり方を実現すること」とも定義できます。社会的信頼は企業にとって組織の存続に不可欠な前提条件であり、これが満たされないと、組織の存続が危うくなる可能性があるからです。コンプライアンス研修を実施して、社員にその重要性や違反することのリスクを再確認させていきます。

コンプライアンス研修とは?その必要性や目的・実施のポイントについて解説

コンプライアンス研修のネタの見つけ方

では、コンプライアンス研修のネタはどのようにして見つければよいのでしょうか?ここでは4つの方法をご紹介します。

  1. SNSや書籍から探す
  2. 同業他社の成功事例を参考にする
  3. 自身の体験から探す
  4. 官公庁のWebサイトから探す

SNSや書籍から探す

SNSは最新情報が次々と流れてくるため、話題のネタもすぐに見つかります。書籍に関しては、業界ごとの事例集も載っているため、自社が抱えている課題に合った内容も見つけられるでしょう。

書籍から探す場合は、著者を確認してください。危機管理アドバイザーや弁護士が書いた本であれば、より専門的な情報を得られるのでオススメです。しかしなかには個人的な意見を述べているだけで信憑性の低い内容も。事前にしっかり確認してから研修のネタとして使いましょう。

同業他社の成功事例を参考にする

参考にする際は、社内での対策に落とし込みやすい事例を選びましょう。それによって、社員がより積極的に学べます。

また同業他社のやり方を真似すると、自社の課題の改善点も見つかりやすくなるのです。「なぜ研修の内容が社内に浸透しないのか」「コンプライアンスを違反することへの危機感がない」などの悩みから抜け出し、具体的な実行に移せます。

自身の体験から探す

自分自身が会社を経営したりマネジメントしたりするうえで苦労した体験や成功した体験も、素晴らしいネタになります。本気で悩んで解決したことや、全力を注いで取り組んでうまくいったことなども含め、そのなかから研修に生かせそうな内容を見つけましょう。

官公庁のWebサイトから探す

厚生労働省や消費者庁、公正取引委員会などに載っている内容を確認してください。具体的に各省庁がどのような内容を掲載しているかを、以下でご紹介します。

厚生労働省

各種ハラスメントや労働基準法などの労務関連の内容が掲載されています。法令によっては詳しく説明されているものもあり、Q&A形式でのわかりやすい解説もされているのが特徴です。幅広くいろいろな情報が掲載されているため、自社の課題点に合わせて使いわけてみるとよいでしょう。

消費者庁

景品表示法にもとづく不当表示に関する内容を中心に、消費者が商品やサービスを購入したり、企業から営業を受けたときにトラブルになったりした事例が多く掲載されています。

公正取引委員会

独占禁止法を執行する行政機関のサイトになります。商品価格の設定や入札談合などの反競争的行為に関する内容と、その適用法についての解説が詳しく掲載されています。より深い情報を得たいときにオススメです。

コンプライアンス研修にオススメのネタ

セクハラ・パワハラなどのハラスメントだけでなく、著作権や商標権などの権利に関わるネタも研修内容に含めましょう。SNSが身近な世代である新入社員に対して研修を行う場合は、情報リテラシーについて詳しく説明する必要があります。ここでは、コンプライアンス研修にオススメのネタを5つご紹介します。

セクハラ・パワハラなどハラスメントに関するネタ

\パワハラ防止法の内容や対策を一冊にまとめました

 

ハラスメントに関するネタを使う場合、できれば管理者向けと一般社員向けに分けてネタを考えたほうがよいでしょう。なぜなら、管理者と一般社員では置かれた立場や責任の大きさが違うためです。研修ネタを考える際は、以下の点を押さえておきましょう。

管理者向けの研修内容

  1. ハラスメントをすることのリスクやデメリット、具体例など
  2. 適切なマネジメント方法について
  3. メンタルヘルス問題への対処法
  4. ハラスメント傾向チェックテスト

一般社員向けの研修内容

  1. ハラスメントの概要およびチェックテストなど
  2. 自己防衛法
  3. ハラスメントによるダメージからの回復法

SNSを含む情報リテラシーに関するネタ

SNSの利用に関して、基本的なルールやマナーを理解させる必要があります。ネット上での投稿や書き込みにはリスクがともなうもの。不適切な言動をしてトラブルを招く可能性もあるでしょう。そのことで企業へのイメージが悪くなる恐れがあるのも、社員にしっかり伝える必要があります。

それだけでなく、不用意に個人情報を開示したり守秘義務のある内容が漏れたりしないよう、細心の注意を払わなければなりません。最悪の場合、法律に違反して企業から懲戒処分を受けたり、莫大な損害賠償を負ったりするケースもあります。事例を用いて説明したうえで、危機感を持たせることが重要です。

著作権や商標権など権利に関するネタ

著作権は、文芸や美術などの著作物を保護する権利のこと。他人の著作物を無断で使用する行為は、著作権違反となります。

商標権は、商標と呼ばれるサービス名やロゴを独占できる権利のこと。商標権以外が登録された商品やサービスを販売することは、商標法違反になります。このような権利について理解し、侵害にならない正しい使い方ができるようになることが大切です。

働き方改革に関するネタ

昨今、働き方改革の影響で企業に生産性の向上が求められ、残業の削減や限られた人材での目標達成が必要になってきています。男性も女性も能力を発揮しながら、ワークライフバランスを進めることが企業の課題です。

業務の洗い出しや生産性の高め方、タイムマネジメントやスクラップ&ビルドなどを研修内容に取り入れるとよいでしょう。

社内通報制度に関するネタ

社内通報制度とは、会社の公平リスクの発見を容易にするために、社内の不正行為を発見した従業員からの報告について、上司を通じた通常の報告ルートとは異なる報告ルートを設ける制度のこと。

制度の位置づけと重要性を理解させたうえで、社内でその意識を高めていく必要があります。以下の内容を入れるとよいでしょう。

  1. 社内通報制度の目的と効果
  2. 社内通報制度の運用、評価、改善を行う手順

コンプライアンス研修を効果的に行うタイミング

コンプライアンス研修は、行うタイミングによって効果が変わってくるもの。定期的に行うよりも、以下のようなタイミングで実施するのをオススメします。

コンプライアンス違反が発生したとき

自社でコンプライアンス違反が発生したら危機感が高まっているため、研修内容も浸透しやすいです。インプットの機会を積極的に設けるとよいでしょう。

同業他社でコンプライアンス違反が話題になっている時

社外との情報交換を密にして、同業他社の状況も把握しておきましょう。「自社でも起こりうる可能性がある」と伝え、早めにリスクヘッジを行えます。

過去、大手乳飲料企業の取締役が企業の内部統制システム構築義務違反を問われた事件がありました。その際、東京高裁は、同業他社並みの管理水準があれば足りると示しました。このことからも同業他社と同水準のコンプライアンス研修を行うことがポイントになるとわかります。

社員を採用したり社員が昇格したとき

新入社員や中途採用で新しい人材を採用したときは、会社の経営理念と合わせて、コンプライアンスに関する認識を一致させる必要があります。研修を行うにはベストタイミング、といえるでしょう。

また昇格時は社員の意識も変わりやすいため、コンプライアンス研修を行うのに適切の機会となります。

コンプライアンス研修にオススメのツール「playse. ラーニング

今回は、コンプライアンス研修のネタの見つけ方についてご紹介しました。コンプライアンスの定義や行うタイミングなども明確にしながら、自社に合ったネタを見つけてください。コストを抑えつつ質の高いコンプライアンス研修をオンラインで行うなら「playse. ラーニング」がオススメです。

playse. ラーニング」は、コンプライアンス関連のコンテンツを含む約5,000レッスンが見放題のeラーニングシステムです。スマートフォンやパソコンからいつでもどこでも学習でき、テスト・アンケート機能付きなので、理解度もチェックできます。

また、搭載コンテンツだけでなく自社教材のアップロードも可能。搭載コンテンツと自社教材を自由に組み合わせて、より自社に合った研修を実施できます。

詳しいサービス資料やオンライン研修、eラーニングシステムの活用に関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。  

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