オンライン研修でグループワークはできる?実施の注意点やコツ・おすすめテーマを紹介

オンライン研修でグループワークはできる?実施の注意点やコツ・おすすめテーマを紹介

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働き方改革や新型コロナウイルスの蔓延などをきっかけに、急速に注目度が高まったオンライン研修。オンラインならではのメリットも多く、会議をはじめ研修の場でも広く活用されるようになりました。

自社でオンライン研修の実施を検討しているものの「対面型のようにグループワークはできるのか」「オンライン研修に適した研修内容がわからない」など、お困りの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、オンライン研修の概要やメリット・デメリット、実施方法などを詳しく解説しています。そのほか、オンラインで実施できる具体的な研修内容を50種類紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

1. オンライン研修とは

オンライン研修とは、Web会議システムを用いてインターネットを介して講師と受講者をつないで行う研修の総称です。

従来の集合型研修と大きく異なるのは、参加者を1か所に集める必要がなく、PCやスマホなどのデバイスとWeb会議システムさえあれば全国どこからでも受講できる点。受講者は個別で画面を見ながら学ぶ形式が一般的で、席によって講師の声が聞こえにくい、資料や板書が見えにくいといった差が生まれず、どこにいても一定のクオリティが保てるのもメリットです。

1-1. 多拠点参加型

多拠点参加型とは、各拠点で会議室などに集合し、受講者全員がひとつのモニターを見ながら研修に参加するスタイルです。複数の事業所や店舗がある場合でも、受講者を本社に集めたり各拠点に講師を派遣したりする必要がなく、遠隔で同時に研修を実施できます。また、個別にデバイスやインターネット回線を用意する必要がない手軽さもメリットでしょう。従来の集合型研修とほぼ同じ環境なので、対面によるディスカッションや体を動かすワークなども実施可能です。

1-2. 個人参加型

個人参加型は、講師・受講者一人ひとりがパソコンやタブレットなどのデバイスを使って個別で研修に参加するスタイルです。全員が任意の場所から参加できるため「受講者を1か所に集めるのが難しい」「リモートワークの社員が多い」場合に適しています。

多拠点参加型に比べて講師や受講生同士のコミュニケーションが希薄になりやすい傾向がある一方で、Web会議システムに搭載されているさまざまなツールを活用し、研修プログラムを工夫することで十分に解決可能です。

2.オンライン研修・セミナーでグループワークはできる?

オンライン研修・セミナーは一方的な講義になりがちで、グループワークは難しいのではと懸念する方もいるでしょう。しかし、ポイントやコツを押さえれば実施は十分に可能です。

むしろ、オンライン研修ならではのメリットを生かせばよりフレキシブルな研修が可能になり、従来の集合型研修では叶わなかったことも実現できる可能性があります。効果の高い研修を実施するためには、オンラインの特性や注意点、各種ツールの理解を深めておくことが大切です。

3.オンライン研修でグループワークを取り入れるメリット

オンライン研修でグループワークを取り入れる主なメリットは以下の3つです。オンラインならではのメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。

  1. 受講日時の調整がしやすい
  2. 運営の準備・手間が削減できる
  3. 情報共有や振り返りがしやすい

3-1.受講日時の調整がしやすい

グループワークは複数人、または大人数で集まって行うプログラムのため、対面で実施しようとすると日時の調整が難航してしまうケースが少なくありません。

一方、オンラインの場合、デバイスとインターネット環境さえあればオフィス・自宅・コワーキングスペースなど場所を選ばずどこからでも参加できるため、柔軟な日時調整が可能になります。移動時間を考慮する必要がないため、受講者が遠隔に散っているほど、人数が多くなるほどオンラインで実施する恩恵を大きく感じられるでしょう。

3-2.運営の準備・手間が削減できる

対面でグループワークを行う場合は、会場・人員の手配や交通費の申請・承認、人数分の資料の印刷や配布など多大な手間が発生します。

しかしオンラインの場合、会場を手配する必要がなく、資料はデータで配布するか画面共有すれば事足りるのです。それにより対面で発生する準備・手間・工数を大幅に削減できるでしょう。

くわえて対面で行う場合、実際に準備する社員の人件費や印刷費・紙代などの間接コストも発生します。オンライン研修の場合はこのようなコストの削減やペーパーレス化にもつながるため、一石二鳥といえるでしょう。

3-3.情報共有や振り返りがしやすい

対面でのグループワークに比べて、当日受講できなかった人への情報共有や受講した人の振り返りがしやすいのもメリット。多くのWeb会議システムには録画機能が搭載されており、ボタンひとつで当日実施した研修を動画データとして保存できるようになっているのが理由といえます。

当日やむを得ず受講できなかった人でも、動画であれば自身のスケジュールに合わせていつでも視聴できます。また、受講者もあとから自身のロープレやディスカッションを何度でも見直せるため、振り返りによるスキルの定着にも役立つでしょう。

4.オンライン研修でグループワークをする際の注意点

オンライン研修でグループワークを行う際は、以下のような注意すべき点も存在します。対策もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 発言がしづらくなる
  2. 各グループの観察がしづらい
  3. ITリテラシーの差や通信環境に左右されやすい

4-1.発言がしづらくなる

オンライン研修の場合、対面とは異なる環境のため発言がしづらくなる点がデメリットです。具体的には以下のようなケースが発生しやすい傾向にあります。

  • 複数人の声が重なってしまう
  • 会話の間が取りにくい
  • 回線状況によって音声や映像の乱れ・遅延が発生する場合もある

インターネットを介すため、対面による会話に比べてどうしても鮮明さに欠けてしまいます。会話がバッティングしたり遅延したりすると、発言するタイミングが掴みづらいです。また映像が荒い場合、表情もわかりづらくなるのもデメリットでしょう。

このような事態を防止するためには事前にインターネット回線を安定させておくことにくわえて「対面より少しオーバーにうなずく」「普段より少し間をおいてゆっくり話す」などの工夫が必要です。

4-2.各グループの観察がしづらい

対面の場合はAグループを観察しながら隣のBグループの会話を聞く、時折全体の様子を見渡すといった同時観察が可能ですが、オンラインではこのようなことができません。

zoomのブレイクアウトルーム機能を活用すれば、複数のルームを作ってグループをわけられます。しかし講師や監督者が各グループを観察する場合、ひとつずつルームに入る必要があるため、どこかのルームに入っているときほかのルームの様子は一切見えません。どうしても同時に観察したい場合は、各ルームに監督者を配置するといった工夫が必要になるでしょう。

4-3.ITリテラシーの差や通信環境に左右されやすい

社員一人ひとりのITリテラシーや通信環境の差によって、グループワークのクオリティが左右されやすいのもオンラインならではのデメリットでしょう。

たとえば、各々が異なる環境で接続するため通信環境は人それぞれです。自宅から参加する場合は家族の有無や周辺環境の違いにより、どの程度集中できるかも異なります。なかには、ツールの操作方法がわからず進行に支障をきたしてしまうケースもあるでしょう。

参加者全員が少しでもグループワークに集中できるよう「操作マニュアルの整備やトラブル発生時の窓口を設けておく」「通信環境や参加時のスペースについてアナウンスをしておく」など、事前の配慮が必要です。

5.オンライン研修でできるグループワークの種類とテーマ例50

オンライン研修でできるグループワークは、以下の4種類です。それぞれの概要と実際に使えるテーマ例を解説します。

  1. プレゼンテーション
  2. ロールプレイング
  3. ブレインストーミング
  4. ゲーム

5-1.1.プレゼンテーション

プレゼンテーションとは、特定の題目についてメンバー同士でディスカッションを行い、グループとしての意見をまとめて全体または講師に向けてプレゼンを行うこと。グループディスカッション」とも呼ばれており、グループワークとの相性もよいことから、最も多く採用されているスタンダードな方法といえるでしょう。

プレゼンテーションは、限られた時間のなかでスムーズにディスカッションを行い、最適な答えを導き出すために、進行役やタイムキーパーなどの役割分担を行います。参加者の傾聴力・積極性・論理性・リーダーシップなど、さまざまな側面が見られるのが特徴です。プレゼンテーションには以下で解説する4つの型が存在します。

  1. 課題解決型
  2. ディベート型
  3. 自由討論型
  4. ビジネス・ケーススタディ型

5-1-1.課題解決型

課題解決型とは、提示された課題に対して解決策を話し合うスタイルのこと。参加者全員が目的に向かって協力しながらディスカッションを進め、最適と考えられる答えを導き出すのです。課題解決型のテーマは、会社に直接関係するものから時事関連まで多岐にわたります。課題解決型の具体的なテーマ例は以下のとおりです。

  • ◯◯の商品の売上を2倍にする方法は?
  • 自社(または商品・サービス)の認知度を高めるには?
  • 離職率を下げる具体的な方法は?
  • ハラスメント問題を減らすには?
  • 潰れそうな飲食店を再生する方法は?
  • キャッシュレス決済をより普及させるには?
  • コンビニが他社と差別化を図るためのアイデアは?
  • 介護業界における人材不足を解消するためには?
  • 交通事故を減らすために自動車に搭載するとよい機能は?

課題解決型で提示する課題は、具体性と抽象度のバランスが重要です。あまり具体的に絞ってしまうとグループ間の差が出づらく似通った答えになりやすく、逆に抽象度が高すぎるとディスカッションが難航して答えを導き出せずに終わってしまう可能性があります。

5-1-2.ディベート型

ディベート型とは、対立する2つの意見をお互いに主張しながら議論を進め、最終的にどちらか一方の意見を採用するスタイルです。提示された課題に対して異なる立場から意見を述べ合うため、議論が白熱しやすい傾向にあります。議論をとおして「異なる意見を否定せずに相手の話を聞けるか」「感情的にならないか」など、より一人ひとりの人柄や性格が浮き彫りになりやすいでしょう。

ディベート型のテーマは、ひとつの事柄に対して異なるふたつの価値観を比較する「価値論題」、物事の是非や真偽を討論する「推定論題」、実際にある政策や制度について討論する「政策論題」などにわけられます。ディベート型の具体的なテーマ例は以下のとおりです。

  • 時間とお金、大事なのはどちらか
  • 仕事におけるやりがいと収入、大切なのはどちらか
  • マンションと一軒家、メリットが大きいのはどちらか
  • 都会と田舎、住むならどちらか
  • 消費税は減税すべきか否か
  • 裁判員制度は是か非か
  • 学校教育に飛び級制度を導入すべきか否か
  • 救急車の利用は有料化すべきか否か
  • 自転車にも免許制度を導入すべきか否か

設定する課題によってそれぞれのメリット・デメリットを正確に捉えられるか、どの程度教養が身についているかを測れるため、評価の目的に合わせて適したものを設定するとよいでしょう。

5-1-3.自由討論型

自由討論型は、明確な答えや正解がないものや、価値観によって基準や回答が異なる抽象的なテーマに対して、自由に討論を進めていくスタイルです。抽象的なテーマを扱うが故に、なかなか話がまとまらず、論点がずれて脱線しやすい傾向にあります。目的を見失わずに議論できるか、答えがいくつもあるなかで納得感のある結論にまとめていけるかなどを測れるのが特徴です。自由討論型のテーマ例は以下のようなものが考えられます。

  • 「よい会社」とはどのような会社か
  • 「理想の上司」とはどのような上司か
  • 営業職にとって最も重要な資質は何か
  • 顧客満足度を高めるうえで最も重要なことはなにか
  • 少子高齢化対策を改善する具体的な方法とは?
  • 働く意味とは何か
  • 幸せの定義とは何か
  • 日本の自給率を高める方法を5つ考えよ

正解がないテーマのため、導き出した答えはそこまで重要ではありません。議論を通して一人ひとりの考え方や発言内容、結論を導き出すまでのプロセスなどを観察したい場合に適した方法といえます。このため、自由討論型の目的を果たすためには、容易に答えが出ないテーマや、多数決では決めにくいテーマを設定するのが重要です。

5-1-4.ビジネス・ケーススタディ型

ビジネス・ケーススタディ型とは、実際のビジネスシーンや現場に近いテーマについて議論するスタイルです。ベンチャー企業や新規事業を積極的に立ち上げる風土の企業においては、新たなビジネスアイデアを立案する課題を出題する傾向にあります。出題の形式はさまざまで、現状の改善策を問うものや想定される利益やコストまで算出するものなど多岐にわたるのが特徴です。ビジネス・ケーススタディ型のテーマ例は以下のとおりです。

  • 自社の特性や主力商品を踏まえ、新サービスを作るとしたら?
  • 自社の特性や主力商品を踏まえ、新規事業を立ち上げるとしたら?
  • ◯◯地方の店舗の売上を2倍に増やすには?
  • 靴が普及していない地域で新たに靴を流通させる方法は?
  • 近隣に競合他社の店舗が出店、どう対抗する?
  • 新規店舗を出店するにあたり、高い利益率が見込める地域は?
  • 60代以上に自社の商品(サービス)を認知してもらうための施策は?
  • 売上が低迷している百貨店をV字回復させる方法は?

出題する相手のレベルや評価したいポイント、開催の目的に合わせて課題を調整すると、より効果的なグループワークが実施できるでしょう。

5-2.2.ロールプレイング

ロールプレイングとは、特定の場面を想定して役割を演じ、実際のビジネスシーンを疑似体験しながら学びを得るワークです。もともとは「role(役割)」と「playing(演じる)」を組み合わせた言葉であり、「ロープレ」とも呼ばれています。

営業や接客のように起こることが接する相手によって変化する業務は、座学や講習だけではなかなかスキルアップが望めません。このような場合に、ロールプレイングをとおして実務や現場に近い状況を体験すると、実務に直接生かせる技術を学べます。ロールプレイングのテーマ例は以下のとおりです。

  • 来店した顧客のニーズを聞き出し、適切な商品を提案する
  • クレームを訴えにきた顧客に対し、適切な対応をして解決する
  • 電話営業でコミュニケーションを取り、商品説明をする
  • はじめて訪問する先でアイスブレイクと会社説明をする
  • 実際にあったイレギュラーな場面を再現し、対応方法を学ぶ

より学びの多いロールプレイングにするためには、相手役(多くの場合は顧客役)を実務経験豊富な社員に担当してもらうのがポイントです。このような社員は、これまでの経験からよく聞かれることや課題になりやすい部分を忠実に再現してくれるうえ、的確なフィードバックを与えてくれるでしょう。

5-3.3.ブレインストーミング

ブレインストーミングとは、複数人で意見やアイデアを出し合って情報を整理する集団発想法です。「ブレスト」や「BS法」とも呼ばれており、グループワークに限らずマネジメント層に至るまで、実務の現場でも幅広く活用されています。

明確なルールは定められておらず、目的はあくまで参加者の自由な発想・発言を尊重して新たな着想を得ること。出てきたアイデアをポストイットに書き、ホワイトボードなどに貼り付けて組み合わせたりグルーピングしたりする方法が一般的です。ブレインストーミングのテーマ例は以下を参考にしてください。

  • 既存の商品・サービスを踏まえて新商品・サービスを考える
  • 既存業務の問題点を考え、効率化の方法を考える
  • 特定の商品の成約率を上げる方法を考える
  • 競合との差別化を図るために新たなアイデア・アピールポイントを考える
  • 現状の課題を整理し、解決できる新たな制度を考える

ブレインストーミングは思考法の一種であり、導き出す答えに重きを置くワークのため、「どんな答えを得たいか」というゴールから設問を考える必要があります。Web会議システムに搭載されているホワイトボード機能を活用すると、オンラインでも対面と同じように実施できるでしょう。

5-4.4.ゲーム

オンライン研修で行うゲームとは、チームで協力し合ってひとつのゴールや成果物の完成を目指すものを指します。参加者同士のコミュニケーションを促し、相互理解や関係構築を目的として実施されるのが一般的です。そのため、社内コミュニケーションの活性化・新入社員の顔合わせ・チームビルディングなど、さまざまな場面で活用されています。オンライン研修でできるゲームの例をピックアップしたので参考にしてみてください。

  • 共通点探しゲーム:参加者同士の共通点を探す
  • 条件付きプレゼンゲーム:「カタカナ禁止」などの条件を付けてプレゼンする
  • 他己紹介ゲーム:自分以外の参加者を第三者目線で紹介する
  • 一問一答質問ゲーム:ペアを組んでお互いに質問をし合う
  • コンセンサスゲーム:参加者全員の同意を得て1つの意見を導き出す
  • 人狼ゲーム:ディスカッションを元に市民に紛れ込んだ人狼を見つけ出す

チーム対抗戦にする、何かしらのゴールを設定するなど、内容を工夫することで関係構築と学びを兼ねたワークにすることも可能です。一方で、個人間の社交性の差が表出しやすいため、一部の人だけで盛り上がったり話に入れない人が出たりしないよう配慮する必要があるでしょう。

6.グループワークで活用したい機能一覧

オンライン研修でグループワークを行う際は、以下の機能が便利です。機能自体は無料で利用できるため、それぞれの機能を把握しておき、実施するワークに適した機能を最大限活用しましょう。

  1. zoomのブレイクアウトルーム
  2. 録画や投票機能
  3. チャット機能
  4. ホワイトボード

6-1.zoomのブレイクアウトルーム

全員が参加しているルームとは別に、少人数用の小部屋を複数作れる機能です。

たとえば、対面型の研修で全員で講義を受けて、途中で4人1組のグループになってワークを行う場面があります。これをオンライン上で再現するのがブレイクアウトルームと考えるとわかりやすいでしょう。講義中にわけたいグループ数のブレイクアウトルームを作成し、全体に向けてグループワークの内容ややり方を説明したあと、各ルームに移動してワークを開始してもらいます。

時間になったら全員がもとの全体ルームに戻って各グループの発表を行ったり、講義を再開したりするのも可能です。ブレイクアウトルームの設定には操作が必要なため、休憩時間を使ってブレイクアウトルームを設定する、進行補助役を置いて裏方として操作してもらうなど工夫をすると、ストレスなくスムーズに進行できるでしょう。

6-2.録画や投票機能

ブレイクアウトルームと合わせて、録画機能や投票機能を使うことで、よりプレゼンが盛り上がる可能性があります。

録画機能とは、ボタンひとつで研修の様子を動画データとして書き出す機能のこと。たとえば、各ブレイクアウトルームではほかのルーム様子が見えません。録画機能があれば、ワークや発表の様子を録画しておき、ほかのルームにいたメンバーに共有できます。

投票機能とは、zoom上でかんたんなアンケートを表示し、参加者に回答してもらう機能です。その場ですぐに集計と結果の表示ができるため、発表に対する評価や順位付けなどをオンライン上でスピーディーに行えます。

6-3.チャット機能

チャット機能を活用すると進行上の不足を補ったり、研修の質を高められる場合もあります。複数のブレイクアウトルームでワークを行っている場合、運営側は1つずつルームに入室しなければ全体を見て回れません。

このような場合に、チャット機能で残り時間を告知すればすべてのルームに一斉にアナウンスできて便利です。くわえて運営側がいないルームからの質問やそれに対する回答なども、チャット機能を介せばカバーできます。各機能の仕様を把握しておけば、対応できる幅も広がり、研修にさまざまな要素をつけくわえられるでしょう。

6-4.ホワイトボード

ホワイトボード機能とは、フリーハンドで描写できる擬似的なホワイトボードを画面上に表示・共有できる機能です。グループワーク中に全員が見えるメモ帳として活用できるほか、次々とアイデアを書き出していくブレインストーミングとも相性がよいでしょう。

実物のホワイトボードと同じイメージで利用できるため、全体への周知や発表内容の書き出し、資料の不足を補う板書代わりなど、さまざまなシーンで活用できる便利な機能です。

7.グループワーク実施時のコツ

スムーズ且つ効果的にグループワークを進めるコツは、以下の3点です。オンライン特有の問題を防止する効果もあるため、ぜひ参考にしてください。

  1. 画面やマイクのルールを決める
  2. アイスブレイクを行う
  3. 運営の役割を明確にする

7-1.画面やマイクのルールを決める

参加にあたり、画面やマイクのON・OFFなどのルールを決めておくことが大切です。全員のマイクがONになっていると、会話がバッティングした際に声が重なってしまうため、お互い譲り合ったり間が空いたりとテンポが悪くなりがちです。また、画面がOFFだと表情はおろか、そもそもカメラの前に居るのかどうかすらわからなくなってしまいます。このようなトラブルを防止するためには、以下のようなルールが効果的です。

  • 特別な理由がない限り画面はつねにONにする
  • 自分が話すとき以外はマイクをOFFにする
  • 誰が話しているかすぐにわかるよう、スピーカービューに設定しておく
  • 発言したい場合は実際にジェスチャーしたり、リアクション機能を使う

7-2.アイスブレイクを行う

オンライン研修では相互コミュニケーションが取りやすくなるよう、アイスブレイク(参加者の緊張をほぐしたり話しやすい雰囲気を作るため、かんたんなゲームやワークを行うこと)を実施しましょう。アイスブレイクでは以下のようなことが行われます。

  • メンバーが1人1分ずつ自己紹介をする
  • お互いの家族や趣味について話す
  • 参加者同士で共通点探しゲームをする
  • お互いを他己紹介する(面識がある場合)

個人参加型の場合は特に雑談が生まれにくく、従来の集合型研修に比べてコミュニケーションが希薄になりがちなため、対面以上の配慮が必要です。

7-3.運営の役割を明確にする

グループワークに限らず、オンラインではさまざまなトラブルが発生して進行が滞る可能性があります。たとえば「開始前にログインできない」「回線が不安定になり音声や映像が途切れる」「講師がツールの操作に手間取り進行が滞る」「参加者のマイクがONになっていて環境音が入ってしまう」など。このようなトラブルに速やかに対応できるよう、あらかじめ以下のような役割を設定しておくとよいでしょう。

  • 司会を置いて開始前に注意事項を周知する
  • 講師の進行補佐・ツール操作役
  • トラブル発生時の対応役
  • トラブル発生時のサポート窓口の準備と共有

8.オンラインの特徴を生かしてグループワーク研修を導入しよう

従来の集合型研修では考えられなかったさまざまなシーンで活用できるリモート研修。オンラインならではのメリット・デメリットを理解して活用できれば、研修の幅や可能性が大きく広がります。とはいえ、リアルタイムで全員が一同に介すのが難しいというケースも多いでしょう。このような場合は、収録した研修動画を受講者の好きなタイミングで視聴してもらうe-ラーニングが便利で、実際に多くの企業で導入されています。

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