情報セキュリティ教育で確認すべき内容とは?実施手順と強化ポイントを紹介

情報セキュリティ教育で確認すべき内容とは?実施手順と強化ポイントを紹介

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年々複雑化していく情報社会のなかで、IT技術も日進月歩で進化し続け、企業情報のセキュリティ管理はよりシビアなものが求められています。ひとりのミスが組織全体のミスにつながり、大きな損失につながる可能性もあるため、情報セキュリティについて経営陣や管理部門だけでなく、個々人がしっかりと理解した上で組織として強化することが重要です。今回は情報セキュリティとはどのようなものなのか、詳しく解説します。

情報セキュリティとは

情報セキュリティとは、情報資産を安全かつ正常に活用できる環境を維持することをいいます。情報セキュリティには、「機密性・完全性・可用性」という3大原則があり、情報資産を維持し、管理していくには、これらの要素が必要不可欠だと考えられています。

例えば、ウィルス感染による、データやシステムに影響する不具合、不正侵入によるデータの流失(情報漏えい)や破損、災害などによる機器障害など、企業が保持する大切な個人情報やデータは、さまざまな危険にさらされています。情報セキュリティを強化することで、これらのリスクから会社を守る必要があるのです。

情報セキュリティの重要性

情報セキュリティは、情報資産をさまざまな危険から守るために、オペレーション、システム、人のそれぞれを強化することが大切です。また、情報セキュリティを考える際には、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進も同時に考える必要があります。

DXは「ITの浸透で、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」というエリック・ストルターマン氏の考えをもとに、日常のさまざまな活動をデジタル化し、日々蓄積されていく膨大なデジタルデータを分析・改善を繰り返してそのデータを活用しながらビジネスモデルを進化させていきます。

DXの推進と情報セキュリティは、それぞれオペレーションやシステムだけ対策をすれば済む話ではなく、それを扱う人間も情報セキュリティの理解がなければ人為的ミスに直結してしまいます。そのために、情報セキュリティ教育が必要になってきます。

情報セキュリティ教育のポイント

情報セキュリティを強化するには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?情報セキュリティ教育を行う上で重要になってくるのが、「情報セキュリティ・ポリシーの周知徹底」と各々の社員が「情報セキュリティの脅威を知り対策を考える」ことです。

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情報セキュリティ・ポリシーの周知徹底

強固な組織形成をするのに、情報セキュリティを強化することは重要です。そのためには、まず情報セキュリティ・ポリシーを周知徹底することが大切です。情報セキュリティ・ポリシーとは「システム・組織またはそのエンティティ(実態・存在・実在・本質・本体などの意味を持つこと)で保護することの定義のことです。情報セキュリティ教育では、具体的には以下のようなことが大切だと考えられています。

①役割と責務の確認の徹底

まず組織のなかで各々の役割と責務をしっかりと認識し、どのようにすべきかをすべての者が理解できているのか確認します。もし、理解の相違や実行できていない場合は行動の徹底を教育していきます。

②個人情報の取り扱いおよび安全性確保の確認徹底

組織が取り扱う情報にもさまざまな種類があります。それらをランク別に仕分けた場合、どこまでの機密性が必要なのか、取り扱い時の注意管理をどこまで求められているのかを確認する必要があります。教育時には確認と同時に取り扱い理解の徹底が必要です。

③違反者に対しての罰則やイレギュラー時対応ルール

情報取り扱い管理は社内管理が原則ですが、外部に委託する場合や社外持ち出しして作業する場合は注意が必要です。特に焦点となるのが、PCの社外持ち出しです。この場合どのようにして取り扱うのか、正式な手続きを取らなかった違反者への罰則など明確なルールの周知が重要となります。

情報セキュリティの脅威を知り対策を考える

どれだけ情報セキュリティの大切さを伝えても、各々が情報セキュリティ・ポリシーを守ることの大切さと、守らなかった場合どのような危険が起こるのかを知らなければ意味がありません。情報セキュリティ教育を浸透させるためには、その脅威を自分ごと化して考え対策してもらうことが重要です。

①脅威と被害を知ることで危機管理を持たせる

インターネット上の脅威と発生している危険事例を伝えます。例えばウィルスやスパム詐欺などがありますが、企業が受ける損害・損失は勿論、信頼性を失うことの意味など、同業他社の事例を用いて教育することで、危機管理を強くします。

②対策や心構えを教育する

脅威と被害を知ることは、未然にその危険を回避するチャンスを得ることになります。なぜそのような問題が起きたのか事例を精査し、未然に防ぐ対策と心構えを指導することが情報セキュリティ教育をする意味につながります。

③緊急時の連絡方法と対処方法はスピーディーに

どれだけ技術が進歩しても、ミスやトラブルは起きてしまいます。インターネット上のウィルスや詐欺は年々複雑化しているため、情報の脆弱性やウィルス被害情報を知ったらすぐに社内メールで注意喚起する必要があります。

社内研修実施の適切なタイミング

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社内研修の実施タイミングは企業規模や業種、教育状況により異なります。情報セキュリティの問題は、すべての企業にとって重要な課題ですが、普段の業務のなかで頻繁に起こるものではなく、突然起きることが多いものです。そのため、各従業員に危機感を持たせることが難しい課題ともされています。しかしその多くは理解不足や管理の甘さがほとんどのため、情報セキュリティ教育は社内研修を行うのがもっとも効果的です。実施タイミングは以下を参考に検討してください。

定期研修のタイミング

まずは基本的な定期研修実施日を決めましょう。年に一回、毎月、四半期に一回、新入社員が入った時などで実施されていることが多いです。社内規模に合わせて決定していきます。

イレギュラー時の実施タイミング

情報セキュリティの社内研修は、定期研修だけで済むものではありません。社内や同業他社で事故が起きた場合、社内ルールの変更が起きた場合、定期研修では間に合わないことが多くあります。その内容は即教育を行う必要性があるものなのか、定期研修時の教育で問題ない内容なのか、判断基準を事前に決めておくとよいでしょう。

情報セキュリティ教育の実施手順と内容

情報セキュリティ教育の内容と手順をご紹介します。

情報セキュリティに対する意識の確認と統一

まず第一に、情報セキュリティ教育をする上で、教育を受けるすべての人間が同一の意識になっていなくてはなりません。教育の必要を感じている経営者・管理職と従業員すべてが同じ危機管理と学ぶ意識になっているかその差を確認し、教育の目的を統一する必要があります。

情報の管理方法・手順の理解と徹底

情報セキュリティの重要性の認識が同じだからといって安心はできません。必ず情報管理の方法、手順は取り扱う人すべてが同じになっていなければなりません。効率がよいから・面倒だからといった勝手な理由で決められたルールではなく、独自のやり方で進めてしまう人も稀にいます。この確認を怠ってしまうとどれだけ教育しても意味がないのです。

脅威と危険に対する緊張感といった意識強化

いくら事例など用いて指導しても、日頃から脅威と危険に対する緊張感がなければ、事故やミスはなくなりません。常にプロ意識を持ち一人ひとりが意識して業務にあたることで、人為的ミスも減らせるため大切なことです。

ウィルス対策などソフトやSNSの管理の取り扱い方法の熟知

情報セキュリティ対策でウィルス対策ソフトなど使用しますが、すべての人間が取り扱いおよび活用方法を知っていなければ、正確に取り扱うことができません。管理取り扱いは従業員すべてが知っておく必要があるのか、管理職またはエンジニアだけが知っていればよいのか確認しましょう。すべての人間が取り扱いできるようにしていなければいけない場合は、理解できるまで徹底して教育する必要があります。

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