導入事例

1300人の対面研修、playse.ラーニングの導入により手間の大幅削減と効率化の実績を明かす

事業内容:タクシー・ハイヤーによる一般乗用旅客自動車運送事業及びマネジメント、自動車整備事業ほか

本社所在地:〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-12 紀尾井町ビル

代表者:林 紀孝

創業:1928年4月

従業員数:11,246人(2023年5月現在、連結)

URL:https://www.nihon-kotsu.co.jp/

■お話をお伺いした方

中央第一営業所 名越 巧 様

導入の背景

── どのような背景のもと、playse.ラーニングを導入しようと思われたのでしょうか?

導入しようと思い至ったのは新型コロナがきっかけでした。

これまで1,300人を対象に、対面研修を行っておりました。1度の対面研修で40人以上を一部屋に集めて研修を行うことは、密になってしまいます。会社として「大人数を一か所に集めるのはまずいのではないか」と感じたことがplayse.ラーニングを導入した大きな理由です。

 

社内でeラーニングの話を進める際に「対面研修を行う乗務員が大幅に減るため、実施職員の日程調整の負担が大幅に減る」とわかりました。1300人の対面研修の日程を決めることは時間と手間がかかるため、以前は研修を運用する側も受講する側も非常に大変でした。

 

乗務員さんを集めるための日程調整には、いくつかパターンがありました。たとえば「いくつかある日程から、1,300人の日程を調整して対面研修を受講してもらう」「固定の案件に入っている乗務員さんに研修を受けてもらうため日程を調整する」でしょうか。

 

たとえば固定の案件に入っている乗務員さんの場合、役員の専属担当をしている場合がほとんどです。このような乗務員さんに平日、研修を受講してもらうには、顧客との日程調整も進めなければなりません。なかには、乗務員さんに土日に出勤してもらって研修を受講してもらうときもありました。このようにさまざまな点で日程調整があり、それが大きな負荷となっていたのです。

 

こうした「日程調整の手間やコロナ禍といった現状があるなかでも、円滑に研修を進めていける」点に魅力を感じ、playse.ラーニングに決めました。

playse.ラーニングで行ったこと

── playse. ラーニングでどのようなことに取り組まれたのか、お伺いできますか?

運輸事業者に義務づけられている「運輸安全マネジメント」を1300人に実施しました。その際、オリジナルコンテンツとテストは自社で用意しています。企画・構成・原稿といったコンテンツについては自社で取り組み、動画の撮影と編集については、知り合いの業者に頼んで進めてもらいました。

 

コンテンツはアップデートというよりかは、毎年設定しているテーマに関する新しいコンテンツを作成しています。

playse.ラーニング導入による変化や効果

── playse.ラーニングを導入して、どのような変化がありましたか?効果についてもお伺いしたいです。

研修場所の確保や案内、日程調整などの手間も減ってラクになり、運用が効率化しました。1,300人の大人数とあって、Web研修で一気に進めていけるのは便利ですね。またアップロードした動画によって、乗務員さんの視覚に訴えられる講義ができたと感じています。紙の教材では限界がありますからね。

 

あと研修を運用する側としてうれしかったのは、管理画面の見やすさでしょうか。「何日に何人が受講した」状況が棒グラフで出ており、そこが本当にわかりやすかったです。またそれにより「乗務員さんが研修を受講してくれている」点も目に見えたので、進捗を確認するうえでとても助かりました。

 

── そのほか、playse.ラーニングを導入して変わったことはありますか?

事故や重大な違反を起こした乗務員さんには、Web研修ではなく対面研修を実施しています。今年は、事故や違反を起こした乗務員さんをわたしたち運輸安全マネジメント担当が1か所に集めて、合計15回の研修を実施しました。対面研修を受ける手間によって「今後は事故を起こさない」といった意識を少しでも乗務員さんに芽生えさせるきっかけになったのではないか、と思っています。

 

お客様にご迷惑をお掛けしてしまいますので、わたしたちからしても事故や違反は起こして欲しくないものです。すべてではないと思うものの、Web研修の実施が対面研修を際立たせることによって事故や違反を起こさない意識づけになったとは考えていますね。

 

対面講習を受けた人たちには、最後に「来年はeラーニングで研修を受けてほしい」と声をかけています。

 

── playse.ラーニングの導入によって、受講者側にはどのような変化がありましたか?

対面研修では、研修を運用する側も必要以上に話したくなってしまいますし、それによって時間がかかってしまっていた部分もありました。また、対面研修は2時間とおしでしたので、受講者側が疲れたり集中しにくかったりしたのではないか、とも思っていたのです。

 

今回のWeb研修は、約45分の動画とアンケートとあわせて大体1時間ほど。またeラーニングのため、乗務員さんは待機時間に研修を受講できます。それによって、ムリのない範囲でしっかり受講できた、つまり「eラーニングによって受講者側の理解度が高まったのではないか」とも思っているのです。

 

そのほか受講した乗務員さんからは、「1年に1回しか使わないとはいえ、見たことがあるようなシステムで受講できた」「なんとなく知っている手順で進められた」と聞いています。また50~60代の乗務員さんからは、さほど難しいという声も挙がらず「画面が見やすかった」「かんたんに研修を受講できた」などの話を聞きました。

playse.ラーニングの運用方法

── 乗務員さんは、会社のパソコンで研修を受講されていたのでしょうか?

基本、個人のスマートフォンにURL、そしてIDとパスワードを送って研修を受講してもらいました。そして弊社の場合、「期間内に受講してもらえばOK」という自由な形になっています。

 

また受講に対して、社内規程にもとづき「研修の受講費用1時間分」を乗務員さんに給料として反映しました。これはどのタイミングで受講しても、給料が生じます。そもそも乗務員さんは、休憩以外ですと伝票があってはじめて営業所の外へ出られます。具体的にいいますと伝票があってはじめて、「顧客を乗せて指定の場所に向かう」という動きと給料が生じるのです。

 

それもあって対面研修でも、伝票を1枚わたしたうえで「この場所に行って研修を受講してください」と対応していました。その名残で、eラーニングで研修を受講する際も伝票1枚と同じように扱い、研修の受講費用1時間分をお支払いしています。

 

── もしなにか、playse.ラーニングへのご要望がありましたらお聞かせください。

管理画面から「誰がどのような研修を受講したか」わかるとうれしいです。今回、その多くをCSVでダウンロードして「誰がどのような研修を受講したか」確認していました。

 

また、高齢の乗務員さんでも進めやすい・わかりやすい方法があったらうれしいですね。たとえば「受講ガイド」「チュートリアル」のようなイメージでしょうか。「このボタンを押して受講してください」「終わったら次にこのボタンを押してください」といった案内が画面に表示されたり、受講したら「次へ進むボタン」が大きく表示されたり、そのような部分があるとうれしいです。

今後の展望

── 今後、どのようにeラーニングを活用しようと思っていらっしゃいますか?

playse.ラーニングに多くのコンテンツがあると知ってはいるものの、今回、わたしたちがコンテンツを自作した部分が多くありました。今後はほかのコンテンツをもっと活用していきたいです。また新人の乗務員さんの事故はやはり多いため、新人研修にも活用できればと思っています。

 

わたしたちの業界は人の流れが非常に激しく、新人の乗務員さんと一口にいっても20代から50代と年代が幅広いもの。活用できるのであれば新人の乗務員さんにもわかりやすい資料づくりをしていきたいですし、研修にもeラーニングを活用していきたいです。そして「新人研修」というコンテンツを確立したい、とも思っています。

 

── たとえばどのような「新人研修」でしょうか?

乗務員さんが事故・違反を起こす場所は、ある程度決まっています。そこで新人研修の際、「この交差点に行ったら気をつける」「このような点で指導を受けやすいので、こういう点をぜひ確認してほしい」などを動画コンテンツで見せたいです。

 

違反箇所を注意するマップはあるものの、それはあくまでも地図と写真のみでして。運転席からの景色を動画コンテンツで見られるようにできれば、乗務員さんにも注意点や今後に役立つ点がより一層伝わるのではないか、と思っています。

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